ちょっとした小話

2024.06.12

印刷用紙の種類を紹介!用途に合わせた選び方についても解説

「印刷用紙の種類はどれにすればいいの?」

「紙の特徴がわからない」


上記のような、疑問や悩みを持ったことはありませんか?


印刷用紙には、さまざまな種類があり、印刷物をどのように見せたいかで使用する用紙は変わってきます。


そこで、今回の記事では、印刷用紙の種類と特徴、おすすめの使用用途について紹介します。


ぜひ、最後までご覧ください。


印刷用紙の種類と特徴

まず、印刷用紙の種類と特徴について紹介します。


用紙には、それぞれ特徴があり、印刷後の仕上がりが大きく異なります。


そのため、印刷する内容に合わせて用紙を選択することが重要です。

コート紙

コート紙は、表面にコート剤を塗布した用紙のことで、表面がツルツルしており、光沢があるのが特徴です。


この用紙は、写真やイラストなどの色彩が鮮やかに再現されるため、フルカラー印刷に適しています。


ただし、コート剤が塗布されているため、印刷後に文字を書くことには向いていません。


発色の良さとコストパフォーマンスのバランスが取れた用紙です。

マットコート紙

マットコート紙は、表面にツヤ消しのコーティングが施された印刷用紙です。


このコーティングにより、光の反射が抑えられ、落ち着いた仕上がりになります。


また、上質紙よりも発色が良く、色がくすむことなく鮮やかに見えるのが特徴です。


さらに、文字を書き込みやすい点も利用者にとって大きな利点です。


コート紙ほどの光沢はありませんが、その分高級感と落ち着いた雰囲気を演出できます。

上質紙

上質紙とは、表面に塗料が塗られていない用紙で、光沢やツヤが少ないのが特徴です。


化学パルプ100%で作られているため、コシがあり破れにくいです。


上質紙は、コート紙やマットコート紙に比べ色が沈んだ感じになり、落ち着いた雰囲気に仕上がります。


さらに、インクのにじみが少ないため、長時間の読み物にも向いています。

更紙(ざらがみ)

更紙は、表面がざらついた印刷用紙で、手触りが特徴的です。


この紙は吸湿性が高くインクをよく吸収するため、印刷時に、にじみやすいという特徴があります。


低コストで、短期間の使用に向いているため、大量印刷に適しています。


更紙は、環境に配慮した再生紙としても利用されることが多いです。

印刷用紙の斤量

印刷用紙を選ぶとき、「斤量(きんりょう)」という言葉を聞いたことはありませんか?


斤量は、印刷用紙の厚さを表す単位で、数字が大きいほど厚くなります。


印刷物の仕上がりに大きく影響するため、斤量選びは非常に重要です。


ここでは、印刷用紙の斤量について、わかりやすく解説します。


斤量の定義

斤量は、B判サイズの紙1,000枚あたりの重さをkg(キログラム)で表したものです。


例えば、90kgの紙は、B判サイズの紙1,000枚が90kgになるということです。


また、斤量と紙厚は、比例関係にあります。


つまり、斤量が大きくなるほど、紙厚も大きくなります。


用途別のおすすめ斤量

用途別のおすすめ斤量を紹介します。


以下の表を参考にしてください。


用途

おすすめ斤量

チラシ

55kg~90kg

カタログ・パンフレット

70kg~110kg

名刺

180kg~220kg

ポスター

110kg~130kg


チラシに関しては、スーパーやドラッグストア、家電量販店などは40kgの用紙を使用している場合もあります。


使用用途に合わせて適切な斤量を選択することが重要です。

用途別でおすすめ印刷用紙を紹介

使用用途別でおすすめの印刷用紙を紹介します。


これから紹介する内容を参考に、用紙を選択してください。

チラシ

チラシに最適な紙の種類は以下のとおりです。


  • コート紙
  • マットコート紙
  • 上質紙
  • 更紙

チラシで一般的に多く使用されているものは、コート紙になります。


しかし、印刷する内容に合わせて、マットコート紙や上質紙、更紙を使用することもあります。


例えば、化粧品やサプリなどの商品の場合はマットコート紙、ホームセンターなどは、更紙を使用していることが多いです。


また、更紙はコストが他の用紙に比べ安いため、大量印刷する際には向いています。

中綴じ・冊子

中綴じや冊子に最適な用紙は以下のとおりです。


  • コート紙
  • マットコート紙
  • 上質紙

通販カタログには、コート紙がよく使われます。


また、化粧品関係の冊子には、上質紙が多く使用されているケースが多いです。


中綴じや冊子は、表紙と本文で用紙を変更することもあります。


例えば、表紙は上質紙で本文はコート紙で印刷し製本することもあります。

名刺

名刺の場合には以下の用紙がおすすめです。


  • マットコート紙
  • 上質紙
  • コート紙

名刺に関しては、マットコート紙が1番人気があり、2番目に人気があるのは上質紙になります。


通常のビジネス名刺であれば、マットコート紙で問題ありませんが、高級感のある名刺にしたいのであれば、上質紙を選択すると良いでしょう。


また、顔写真を綺麗に見せたい場合は、コート紙が最適になります。

まとめ

今回の記事では、印刷用紙の種類や特徴、斤量について紹介しました。


印刷用紙には、コート紙やマットコート紙、上質紙、更紙があり、それぞれ違った特徴があります。


また、用紙には斤量があり、使用用途に適切なものを選択する必要があります。


今回紹介した内容を参考に、最適な用紙で印刷を依頼しましょう。


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